「わざわざ」の価値を理解しよう*物販だけでは弱い
楽しみとしての買い物は今まで通り続くと思うのですが、日々の日用品や消耗品、あらかじめ決まっている贈り物などに費やす時間は減っていくんだろうな。
あ、何かというと、すでに始まっていますが、これからもっとそうなるであろう買う側の動向です。
先日の記事、本紹介*「買い物ゼロ秒時代の未来地図」望月智之著 でも書きましたが人々がわざわざ物を買いに行くという時間が、これからさらに少なくなっていくと思います。
とはいえ、じゃあ、お店やったってダメじゃん、ということではありませんのでご心配なく。
お店の需要は減らないと思います。
ただ、その目的が違ってくるということですね。
「わざわざ」が価値を持つと、それに費やす時間や気持ちや費用はとても貴重なものになってきます。
その貴重なものを使ってまで行くべき店の需要は減らないということです。
「わざわざ」の価値はやはり実店舗ならではのメリット。
そのうち変わってくると思うのですが、ちなみにネットショップは今のところ「わざわざ」よりも「利便性」のほうが勝っています。
実店舗のほうが現象が早く現れるんでしょうね。
今、実店舗の運営は大変だとよく耳にします。
私も新しく花屋さんを始めたいという方には、実店舗以外の方法をお勧めしています。
なぜならば実店舗は、もう昔の物販流通中心の世界ではなくなっているからです。
もう、モノの移動で利益を得るってホントにむつかしくなってますよね。
それなら通販で十分だし貴重な時間もっ使わなくて済みます。
「モノではなくコト」と言われて久しいですが、まさにそれです。
花屋さんの場合、花屋ではあるけど「その店に行く楽しみ」や「そこの人に会う喜び」「その空気感にゆだねるいい気分」などが価値になります。
花自体は正直エキナカのチェーン店でも同じように買えますが、それは単にモノとしての花。
「周りに花屋がないから」、「競合店に勝っているから」、「どこより安く売ってるから」など、これらには何の価値もありません。
それらすべて、町の導線が変わったり大型店が進出したりもっと大量に安く売る店ができれば終わります。
誰でもが安易にできることは誰かがそのうちやることだし、真似もしやすい。
それは価値が低い。
実店舗はやはり来店数が決め手になります。
実店舗をやってる以上は来店してくれる人がターゲット。
昔と違ってながらで買い物をする人が減った今、そしてこれから、「わざわざ」の価値を理解して取り組むお店はなくならないし繁盛店になるはずです~^^