顧客リスト活用法~切り分けて考えると答えが見つかる~
顧客リストが新規集客からの購入者リストであることは理解いただけていると思います。
また、顧客リスト活用によって「今日は売れるだろうか」というわからないことへの不安も解消されることは、先日のブログでも書きました。
「顧客リスト活用で得られるもの~振り回されずに得られる利益~」
小売業の悩みは「売れるかどうか」が一番大きい。
すでに何度も案内していますが、数十年前の流通量とは比べ物にならないほど花卉の流通量は減っています。
しかも、ここ1,2年のコロナによってもっとその傾向に拍車がかかっていて、それはこれからもっともっと顕著になっていくと誰もが予想できることです。
とはいえ、しっかり確実に顧客を増やしている店や、売り上げをグングン伸ばしている店は存在してるので、売れる店と売れない店の2極化の加速度は上がっていく一方でしょう。
不安がらせたいわけではないです。
でも現実。
現実を直視すればいろんなことが見えてきます。
まず、環境が変化している。
それによって社会の仕組みが変わる。
仕組みが変わると流通が変わる。
流通が変わるとお金の流れが変わる。
お金の流れが変わるということは需要の変化が大きくなる。
ざっと考えただけでも変化がキーワードということは否めません。
ところで、花屋さんて変化してますか?
もちろん変化に対応している店も沢山ありますが、今まで通り、店舗に花をそろえて、日々来店客に販売し、年に数度のイベント時期に売り上げの山を作り、1年を通したら、まあ、トントンだったらいいかなっていう感じの店も多いのではないでしょうか。
あとは、人件費を考え、経費類を見直して、仕入れを縮小していくという対処方法で乗り切っていく。
でも、
それってもったいないし、つまらない。
じゃあ、どうすれば。
これからの花屋は待ちの小売りからの脱却を目指すべきかと思います。
もちろん、待ちの小売りはダメと言っているのではなく、能動的に売り上げをあげていくということです。
なぜなら、
小売りはこれからもっともっと、その地域地域で仲卸価格で販売する大型異業種店舗での販売が普通になっていくので、「これからの小売~仲卸価格がスタンダードに~」まず第一の切り分けとして、自宅用かギフト用か、となります。
ギフト用などの専門店だとして、そこで第二の切り分けとして不特定多数か常連か、になります。
不特定多数にギフトを売る条件は、立地の好条件またはモール出店で全国対応です。
ただ、立地条件のいい場所は経費も大きくなりますし、モール出店でたくさん売るには広告を出さねば普通は見つけてもらえません。
なので運転資金が必要です。
となると一般的な個人の花屋さんの多くは、不特定多数にギフトを販売するのはとてもハードルが高いはず。
となると、常連客を増やすことが王道の選択になっていくというわけです。
すごく単純な切り分けなので、細かい点はそれぞれの店でいろんなケースがあると思うのですが、シンプルに考えれば多分これしかないと思っています。
では、常連客はどうやって増やすか。
もちろん新規集客です。
そして、リピートしてもらう。
そして何度も何度もリピートしてもらえればそれは常連さんです。
新規集客がハードルが高いと思っている方多いかもしれませんが、店に一人でも来店してくれたらその方は新規のお客さんです。
広告を出したり、SNSで拡散したり、口コミ機能を駆使したり、今はいろんなことができますが、それは必要に応じて利用したり、向き不向きで選べばいいし、そういうのは合わないなら無理する必要はないです。
自分の商品を買ってくれた一人一人のお客さんを新規集客として集めていけばいいのです。
で、
その方たちに常連さんになってもらうためには、そう、何度もリピートしてもらうことが重要ですね。
何度もリピートしてもらうって、お客さん任せにしてるとまず無理です。
そこで、顧客リストの活用なのです。
単純に一人のお客さんが1年に1回買ってくれるよりも、1年に2回買ってくれれば2倍に、3回買ってくれたら3倍になる、という話です。
簡単に言えば、1年に1000人集客しようと思うと大変ですが、リピート客が年に2回、3回買ってくれたら300人~500人でいいわけです。
一人の人が花を贈る機会って1年に3回くらいはありますよね。
今回はシンプルに2回の切り分けで説明しましたが、自店の条件や希望に合わせていろんな切り分けをしてみると発見があるかもしれません~^^