2021/06/280 Shares

お店で使える花の雑学#2「ユリの花粉の落とし方」

花屋をやっているとみんな経験があると思うのですが、ユリの花粉、やっかいですよね。

ついたら最後、なかなかとれない。
下手したらずっととることができず、泣く泣く服を処分してしまうことになることも。

さて、このユリの花粉、厄介なものということは知っていても、なぜ?ということを知っている人は多くないかもしれません。

私も今回調べるまで、他の花粉と比べてなんでユリはついたら最後なのか知りませんでした。

ユリの花粉がなぜ落ちにくいのか。

それは、花粉の表面を覆っている粘着物(花粉セメントともいう)が多いから。

他の花の花粉より、ユリは一段と粘着物が強く、その成分は脂肪酸が結合したステロール類やリン脂質などなので、水では当然落ちないし、こすると生地の間に入り込んで余計になくとれなってしまうのです。

なんだかむつかしい感じですが、要は油分があるので洗っても落ちないし、こすったらダメということです。

じゃあ、ついてしまったユリの花粉はどうすれば?

答えは「アセトン」です。

アセトンとは有機溶剤で、これをしみこませた布で拭き、石けんで洗い流せばほとんどの場合きれいに落とすことができます。

ん?でもアセトンてどこで手に入るの?

アセトンは薬局とかには売っていないのですが、ネイルサロンやネイル用品の売り場に「ジュエルネイルリムーバー」とか「ソークオフリムーバー」という名で商品として販売されています。

ネット通販でも買えるので、店に一つ置いておいてもいいかもしれませんね。

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ちなみに、軽くついた花粉であれば、ガムテープが便利です。

花粉にテープをくっつけてびしっと一気にはがせば、少しくらいの花粉ならこれですっきり落とすことができますよ。

ユリは香りもいいし、気品のある花ですし、人気も高いですが、花粉だけはちょっと難儀。。とはいえ、ユリからすると、この粘着度の高い花粉によって昆虫について運ばれやすくしたり、めしべについて結実しやすくしたりという働きがあるのです。

切花として使う私達は、「ユリの花粉めっ」って嫌がらずに対応策としてアセトンを常備しておくというのがユリとのいい付き合い方かもしれません^^

 

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