2016/05/190 Shares

Q:寒い時期の花の管理ってどうすれば?

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夏場の花のもたせ方はよく聞かれるのですが、
先日お問い合わせいただいたのは、冬場の花のもたせ方。

「寒ければ花はもつと思っていましたが、そうでもない場合があります。
気温が低い場合はどうすれば長く楽しめますか?」
という内容でした。

確かに、夏は気温が高く水温も上がるので、バクテリアの発生が増え、
茎が腐りやすくなり水の吸い上げが悪くなるため
花がしおれてしまいがちです。

なら、気温が低ければいいのかというと、そうでもありません。

確かにバクテリアの発生は少なくなるので水が悪くなることは
あまりないです。
でも、一般に花屋で売られている花は気温が15度以上で
育てられている品種がほとんどです。

もちろん、15度以上で育てられているからって
15度がベストなわけではありません。
あくまでも生産時の温度ですから。

今の季節は暖房などしなければ、東京でも5度くらい。
夜などもっと下がる時だってたくさんあります。

結論から言いますと、5度くらいだったら何にもしなくてもOKです。
逆に、花がかなり長くもつと思います。

花は気温が15度以上になるとどんどん成長が進みますので
花びらが開いたり、茎が伸びたりしていきます。
ということは老化が進むということ。

10度以下になると成長がかなり押さえられますので
開花も遅くなり、その分花がもつような感じですね。

5度くらいだと、もっと成長が遅くなるので
もっと持ちがいい。。とばかりもいってられないのです。

ぎりぎり10度くらいまでだと、暖かい場所が原産の花でも
きれいな状態で長く楽しむことが可能です。
たとえば、アンスリウムとか。

でも、5度くらいまで下がると暑さに強い花は反対に弱い。
気温が低すぎるとすぐに茶色くなってしまうんです。
あ、品種にもよります。
一般に厚みのある品種は強いです。
苞(ハート型の色づいている部分。ここは花のようですが
花ではありません)が薄い品種はすぐ茶色くなっちゃう。

ですので、今の季節、花を長く楽しむようにするためには
気温、または室温が10度前後のところに飾るのがベスト。

もし、リビングなど暖房が効いている場所に飾る場合は
枝ものなどをお花と一緒にいけて飾るといいかもしれません。
今の時期、桜や姫水木など春に咲く花の枝ものが出回ってます。

枝ものは、花が咲き終わっても新緑が芽吹いてくるので
花から緑へと長く楽しむことができるのです。

スイトピーやチューリップや水仙など、今の季節ならではの
花を楽しむ場合は若干気温が低めの場所に飾ったほうが
長く楽しめます。

でも、長く楽しむこともたしかにいいなと思うのですが
飾りたい場所に飾りたい花を飾りたいように飾るってのが
いちばんのオススメかなと。

生花の楽しみ方はその移ろっていく姿でもあります。
もちろん、すぐにしおれたりかれたりなんていうのは論外ですが。

花のもたせ方、手入れの仕方、飾り方というものは
知識として知っておくことはとても大事だと思いますが
花を飾るって、そのときの気持ちの問題だったりもしますので
気軽に飾ってみてくださいね~~^^

 

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