顧客リスト活用法*メリットとデメリット*
顧客リストの重要性を常々お伝えしていますが、今回はそのメリットとデメリットについて少し考えました。
正直、いくら考えてもメリットしか思いつかないのですが^^;
まず、大きな視点でいうと、今後買い物の形がどんどん変わっていくのは当然ですよね。
今だって10年前と比べると格段に違っているのは誰だってわかっています。
つまり、店舗に出向いて買っていたのが、ネット通販によってわざわざ行かずとも必要なものが手に入るし、誰かにプレゼントを贈ることもできる。
ここ10年ですら消費行動にどんどん変化が起きていて、これからはもっともっとそれが加速していくとしたら、あと5年もすれば人は買い物という観念すらなくなる時代が来るかもしれません。
未来の話じゃなく、ここ数年の話として。
必要なものはAIによってすべて事前に発注されるようになれば、店としてはいかに常連客、リピート客、ファン層がたくさんいるいかどうかが分かれ目に。
すでにあなたの店で買ったことのある人が、よほど気に入らなくて意図的にストップしない限り、自動でまた次回の注文をするようになればどうでしょうか。
しかもその割合が50%とかになったら、まず新規集客にかける費用が少なくて済みます。
そして、経営が安定するので、いままでできていなかった商品開発やサービス改善に資金と時間を割くことができます。
目の前のことをこなすだけの仕事から、価値を生み出す仕事の時間が増えることによって、店の価値と魅力が上がります。
そうするとまたリピート客が増え、ファンが多くなり、経営のさらなる安定とブラッシュアップにつながるという、素晴らしいスパイラルが生まれます。
そういう近未来とも言えないくらいの、数年先のことを考えたとき、顧客リストを生かすことがそのプラスのスパイラルを生み出すことにつながるって、ピンときますよね。
顧客リストは、必ず一度は買ってくれているお客さんですから、お店の詳しい説明などはなくても商品へのアプローチができるのも魅力。
見込み客リストはまだ買ってくれていない人たちのリストなので、まず自店の説明や理解をしてもらうことから入らねばなりませんが、顧客リストは購入目的でのアプローチができる。
こういったことって、昔だったらとてもコストがかかっていましたが今はメルマガを配信したりラインで発信したり、無料または低価格で大勢に知らせることが可能です。
私が店を始めた30数年前はネットなんてなかったので、はがきDMで顧客リストを活用していました。
今より切手代が安かったとはいえ、一度に何百枚も出すって結構負担でした。
しかもDMを印刷する費用もかかったし。
それでも毎年4~5回、それ以上の時もありましたが出し続けていたのは、やはりそうすることによってしっかりとお客さんが何度もリピートしてくれるという実感があったからでした。
今はその費用がほとんどかからない。
ホントに活用しない手はありません。
で、デメリットですが、デメリットというよりも注意点という感じでしょうか。
顧客リストを活用するのはいいとしても、あまりにも頻繁だったり、内容があからさまに「買ってください」攻撃になってしまっていると逆効果。
良かれと思っていつも割引クーポンやバーゲン情報ばかり案内していると、本当の意味での上客リピーターさんはいなくなりますので送るタイミングや内容はしっかりと計画を立てたほうがいいのです。
顧客リスト活用の本質は、お店とお客さんとの信頼関係の構築です。
花屋さんの場合なら、大きなイベント前の案内はもちろんですが、イベントがあまりない時期のパーソナルギフトへのアプローチなんかいいですよね。
誕生日、記念日、友達の開業祝や個展など、個人的に花を贈る機会は誰にでもある。
今はホントに顧客情報のセグメントやターゲティングが簡単にできるので、顧客リストの全員に向けて案内するのではなく、イベント以外の用途に対応してアプローチすることもできます。
少し考えるだけでもこれだけのメリットがある顧客リストの活用、ホントにやらないという選択って考えられません(キッパリ^^)。