2017/02/200 Shares

Flower Biz国際シンポジウム~カマール・メトル氏の講演で学んだ空気の質について

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全国花き振興協議会主催の「Flower Biz国際シンポジウム」に行ってきました。

前々からカマール・メトル氏の話を聞く機会があったらぜひいきたいと思っていたのでこのシンポジウムに参加できることになって超わくわくでした。

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いい席に座りたいと思って早めにいって座った私の前の席には、なんとカマール・メトルご夫妻が。

いろんな方と挨拶したり写真を撮ったりと始まる前からなにやら忙しそうでしたが、お二人とも始終ににこやかでああ、こんなとき、英語がぺらぺらしゃべれたらどんなにいいだろう・・と思いつつ。

空気の質を上げるということと植物との関係についてメトル氏が話した内容を説明していきます。

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全国花き振興協議会会長の磯村氏の挨拶のあと、農林水産省生産局花き産業・施設園芸振興室室長の綱澤氏の挨拶を経て、いよいよカマール・メトル氏の講演です。

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氏は自身の健康を害した経験から空気の質を上げる方法を実験、研究、検証を重ね、完全に持続可能な新鮮な空気のオフィス、パハーラプルビジネスセンター(PBC)を作り上げ、そこの最高経営責任者でもあります。

植物によって空気の質を上げる

空気の質を上げるとはどういうことなのかというと、簡単に言えば自分がいる場所の空気をキレイにするということです。

ほとんどの人が仕事や日常生活をおくるために屋外ではなく屋内にいる時間が多い。

特にビジネスの現場であるオフィスビルなどではたくさんの人間が一箇所にまとまって呼吸をしているのでCO2の量は非常に多くなっています。

1日のうちで大部分の時間をすごす屋内の空気がよくなるとどんな効果がもたらされるのでしょうか。

生産性の向上によってもたらされるもの

メトル氏の講演では、オフィスビルの空気がよくなることによってもたらされる最大のメリットが生産性の向上です。

もし、現在より生産性が10%上がったとしたらいかがでしょう。

つまり、建物の維持コストが減少したりエアコンなど空調コストが低下したり、空きフロアがなくなり常時100%の契約が続くとしたら。

ビル管理会社やビルオーナーにとってかなり大きなメリットではないでしょうか。

関連してそのビルに入っている企業の生産性も上がれば次々とその環境を取り入れるビルや起業が増えてきて、だんだんと仕事環境がよくなり働く人々の健康にもよい働きを促すことになります。

生産性の向上はがむしゃらに働くことから生まれるものではなく、よい環境によって上がるものであるということをデータとともにはっきりと明言しています。

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左側の数値が普通に植物を置いた環境、右側の数値が植物を有効に置いている環境での仕事に及ぼす影響です。

一番上のinformation usageは情報管理ってやつでしょうか、すごく高い数値になってますね。

次のstrategyは戦略ってやつですか、これもぐぐっと上がっています。

そのほかの数値もfocused activity level集中的活動値ってやつ以外はすべて上昇しています。

集中的活動値は活動しているのですでに脳に酸素が送り込まれている状態かも知れず、それだと確かにCO2量の減少による変化はあまりないかもしれません。

生産性とCO2の関係

空気が悪い部屋で会議をしたら時間が長くなるにつれて頭痛がしたり眠気が襲ってきたりすることがありますね。

それは部屋のCO2の量が増えたため脳の機能が低下したために起こることです。

もし、その部屋のCO2の量が少なくなるとどうでしょう。

学校や仕事場で窓を開けて換気をするとすっきりして頭がさえた経験は誰でも持っていると思います。

まさにCO2 の量が低下したという体験ですね。

メトル氏の話の中で印象に残っているのが「もし、同じくらい高い能力や学歴の人達が集まっている起業の中で突出して生産性をあげることができるようになるために必要なものは認知能力です」という言葉。

能力が横並びならもっと優れた結果を出すことができるのは認知能力の向上によるということです。

そして、その認知能力はCO2が大きくかかわっているということなのです。

認知能力とCO2の関係

低酸素症という病気があるそうです。

つまり、脳に酸素が十分回らないために眠気や頭痛やかすみ目などの不調に悩まされてしまうというものです。

低酸素=高二酸化炭素ともいえます。

脳は体全体の酸素の20%を消費するので低酸素状態は即脳の働きに影響する。

脳の働きが低下すると当然生産性は低下します。

仕事や勉強をする環境がCO2が多いのか少ないのかは個人の能力ではいかんともしがたい影響となって生産や認知能力として現れてくるというわけです。

植物によるCO2削減方法

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こちらのグラフは近年の世界の空気中CO2濃度の推移です。

赤がたぶん月別の数値で黒がたぶん平均値かと。

説明聞きながら写真撮ってたのでメモし忘れてた。

スミマセン^^;

いずれにせよ、世界中で空気中のCO2濃度は非常に高まっているということがいえますね。

工業生産などでいかに生産力があがっても、そして人々の暮らしがモノによって豊かになったようでもこのままCO2が増えていくと健康被害を訴える人達ももっと増えていくような気がします。

グラフで見ると視覚的なのでなんか切迫感があります。

しかしCO2対策がないわけではありません。

というか、ものすごく身近でカンタンで一度やったらずっと機能する方法があります。

それが植物を育てることなのです。

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こちらはメトル氏の「PBC」で20年にわたり行われている室内空気浄化システムです。

このような植物による空気ろ過はかなり大掛かりですが自分の仕事部屋、勉強部屋、寝室、リビングなどに有効な植物をおくだけで空気は浄化されCO2が少なくなり生産性の向上と認知能力の高まりが現実となります。

空気の質を上げる植物

具体的にどんな植物を室内に置けば空気の質がよくなるのでしょうか。

メトル氏が実際にビルに置いて実験し数値化して実証した植物は以下の3種類です。

どれも室内環境をよくするということが照明されています。

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アレカヤシ

アジアっぽい雰囲気の観葉植物としておなじみのアレカヤシ。

2mくらいある大型のものからテーブルにおいて楽しむことができるお手ごろサイズのものまでいろいろあります。

直射日光を避けてカーテン越しの明るさの中で育つので室内はうってつけの環境です。

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サンセベリア

数年前にマイナスイオンを放出する植物としてかなり話題になりましたね。

近頃は落ち着いてきましたが、それでも空気浄化に効果があるというので人気はキープしています。

簡単に増やすことができるのも人気のひとつです。

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ポトス

つる性の昔から非常にポピュラーな植物です。

カットして水につけておけばすぐに発根するのでこちらも増やしやすい植物です。

つるを長くたらして吊り鉢で楽しんだり高いところに置いてディスプレイしても素敵です。

こんな効果が!

メトル氏が実験したのは4600平方メートルの部屋で300人の居住者に対して1200本ほどの観葉植物を用意して行いました。

その結果、上記のアレカヤシ、サンスベリア、ポトスの3つの観賞植物を置いた部屋で人が10時間過ごした場合と植物がない部屋で同じ10時間過ごした場合との比較です。

植物がある部屋では

ストレスが20%緩和
呼吸器疾患が34%減少
目の炎症が52%減少
頭痛が24%減少
肺機能障害が12%減少
ぜんそくが9%減少
42%の確立で血液中の酸素濃度が1%上昇

という結果が。

以上は「TED」でのプレゼンテーションでメトル氏が発表した内容から引用しました。

カマール・メトル氏の「TED」動画はこちらです↓

*動画ではアレカヤシのことがビンロウジュ、ポトスがゴウダソウと訳されています。

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空気清浄機能植物はほかにもこんな種類が

上記の3種類の観葉植物だけでなく、メトル氏のPBCで空気浄化の有用植物として揚げられているものはたくさんあります。

たとえば、

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オリヅルラン

伸びた茎にどんどん子株がつくのでカットして植えると際限なく増やすことができ、明るい場所で水遣りをするだけで育ちます。

ホルムアルデヒドや一酸化炭素およびそのほかの毒素や不純物を除去する効能があります。

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アグラオネマ(チャイニーズエバーグリーン)

高濃度の酸素を放出しホルムアルデヒド、ベンゼンなどの有害な化学物質を除去し室内空気を浄化します。

カーテン越しの明るい室内で水はけのいい環境でよく育ちます。

などなど、こちらはまた別途ページにて単独でご案内したいと思いますので今しばらくお待ちくださいませ。

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メトル氏のあと愛媛大学の仁科氏の講演があり、そのあとパネルディスカッションが。

今回の協賛である大和ハウス工業株式会社総合研究所の西部氏が説明した大気浄化壁面緑化システムが興味深かった。

スペースをとらず、大地を立てたような土の壁によって土壌がフィルターとなりPM2.5やNO2などを吸着し浄化するという仕組みだそうで、なんだか大げさな設備のようなイメージですが、小型化にも成功したらしくオフィス内の壁面やパーテーションとしても利用できそうです。

まとめ

*日本は世界から見て空気はきれいだが室内空気は屋外空気よりも10倍ほど汚染されている。

*空気の質が上がりCO2など有害なものが除去されると生産性が20%上がる

*健康的な環境を取り入れることにより経営者はコストダウンと生産性の向上を手に入れることが可能になる。

*室内に空気浄化有用植物を置くのは単に観葉植物としてあればいいなというのではなく、生産性や認知能力を上げるためになくてはならないものである。

*室内環境をほんの少し改善し空気のきれいな部屋で仕事をすると瞬時に効果が現れる

「仕事の能率や成果が上げるためには健康がとても大切なんだニャ。そして健康は環境によって大きく左右されるのだから環境のもとともいえる空気の質をあげるってことがとっても大切なんだニャ!」neko01

 


 

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