2020/01/30
全く別もの~小さな店舗運営と企業運営~
以前は売り上げを増やすこと、受注を増やすことが店舗運営の目的だと思ってました。
数字が増える事によって、店としてできることも多くなるしその分スキルも増えて、上手く人や資材の調達ができればスケールアップできると。
確かに頭で考える分にはとってもいい筋書きのように思えますが現実はなかなかそうはいきません。
現実はキビシイです。
そこそこ売上が増えたために、今のままでは時間のゆとりもないし作業に追われて大変だから、、と、新しくスタッフを雇う。
経験者といっても、花の仕事はその店の感覚にあっていなければ未経験者と同じですので、まず1ヶ月は研修期間みたいなもの。
やっと色々と雑用や花の手入れや小さなブーケとかができるようになり、ちょっと楽になってきたな~と思った頃、売上は増え続けてはいるけど、人件費が増えているので結果的にもっと売らなくては利益にならない。
そこで、もっと受注を増やすためにしなくてはならないことは販促や広告宣伝。
それでまた売上が大きくなり、やっとスタッフの人件費を払っても利益が出るな~と思ったら、こんどは経費が大きくなっててやっぱり利益がほとんど出てないことに気づく。。
このスパイラルを上手く利益転換できるようにしなくてはいつまでたっても忙しいだけで、元の規模のときとほとんど利益は変わらず、、むしろ忙しくなっただけ、、ということに。
直接ほとんどすべてのことを経営者が決めて、実行するようなビジネスは、大きくすることに向いていない。
花の仕事で大きくしている店は、花屋さんではなく会社です。
企業としての感覚でやっているからマネジメントもしっかり出来ているんです。
店舗運営と企業運営は全く別物です。
軌道に乗ってきた時に考えなくてはならないこと。
「どんなお店にしたかったのでしょうか?」
「あなたがHappyだと思えるビジネススタイルは?」
「そもそも、どうして花屋さんをやろうと思ったんですか?」
もし、あなたが
「花が好きだから」
「お客さまの喜ぶ顔が見たいから」
「自分の作ったアレンジを受け取った人が、Happyになって欲しいから」
と思って始めたのなら、大きくする必要はないかも。
丁寧に自分のテイストを守って、自分の生活も大切にして、しかもちゃんと利益を出せて、気持ちも満足できる、売上と利益のちょうどいいライン=ゴールデンバランスをキープするほうがずっと合ってるかもしれません。
ビジネスとして多店舗展開や規模の拡大を目的とするのなら、そもそもの考え方が全く違います。
もし、拡大路線に喜びを感じる場合は、初めから企業としてのビジネスモデルをつくって組織作り、様々なマーケティングを考えてやっていかねば。
小さくても大きくても、経営者が望むことをするのが一番。
いいとか悪いとか、合ってる間違ってるの問題ではありません。
はじめにやりたかったこと、描いていた未来に今の運営方法は合ってますか?
ブレないビジョンて一番大切かもしれませんね^^
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