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「遅れてごめんね」の発展形*イベント感覚に異変

花屋にとって年間を通してのイベントはとてもありがたいものです。

母の日なんかはその最たるものだし、父の日、敬老の日、クリスマス、お正月、バレンタインデー、ホワイトデー、卒業式、入学式、などなど、大きなものから小さなものまで年間通じて花の需要はわりとある。

他にもお盆やお彼岸にはお供え用の需要も少なくありません。

そしてイベントというのはその期間ないしはその日に花が贈られるというのが重要で、その当日に届かなければ意味がないというイメージがありました。

ところが

当日に間に合わなくても別に気にしないという人が確実に増えてます。

もちろん、当日着というのが一番希望も多いし受注も重なるのですが、当日じゃなきゃ!なにがなんでも!という人はだんだん減ってきて、遅れても届けばいいやという感覚の人が多くなってます

これはネットショップの仕掛けから始まった「遅れてごめんね」というキャッチフレーズが需要期間を延ばしたというのが大きいです。

自分だけだと「遅れてごめんね」は言いづらいけど、そういう需要があると知ったら自信をもって?遅れてもそれほど悪い気はしないで済むという意識の表れなのかもしれません。

で、この「遅れてごめんね」需要がここ10年くらいでかなり定着して、もう今は母の日がいつなのか知らなくても、早くても遅くても、とにかくその辺で届けばいいという人も増えてますね。

まあ、ここまでは「遅れてごめんね」マーケティングが出始めたころからなんとなくイメージができたことなのですが、最近もっとすすんだ感覚になってきているのを実感しています。

それは、イベントは自分で決める、というもの。

これ、プライベートイベントなら当たり前なんですが、パブリックイベントでもそんな人が増えてきてます。

少なくともうちのお客さまは確実に増えている。

どんなオーダーかというと、すでにひと月以上もたってから母の日の用途でオーダーがあるんです。

理由はいろいろあるのですが、「初めてのバイト代が入ったから」とか「忙しかったのが落ち着いたから」とか、「今贈りたくなったから」とか、様々です。

つまりどういうことかというと、母の日と決められていなくてもお母さんに感謝するのはいつでもいいよね、と考える人が増えてきているということ。

これはたぶん父の日や敬老の日にも当てはまるかもしれません。

誰かに感謝するのは行事というより気持ちの表れなんだから、決められた日に贈らなくても自分のタイミングで伝えたい、ということなのかもしれません。

でも、たぶんこれ、「遅れてごめんね」が定着したからこそ増えてきたことで、いわば「遅れてごめんね」の発展形なのかも。

一度厳格な決まりが崩れると、際限なく自由化が進むというパターンですね。

きっと今後さらに大きなイベントがパーソナルギフトへ転換していくんでしょうね。

ま、これは悪いことではないと思います。

母の日だからって贈らなきゃって思うより、母の日じゃなくても贈ろう!って思ってくれた方がオーダーも集中しなくなるし、分散されたほうが良かったりするし。

とはいえ大きなイベントがなくなることはないので、まだまだこれからも母の日は集中して忙しくなることは間違いありませんが^^

 

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