2018/12/20
お店の規模なんて気にしない
一般的に大きく商いをしているお店は立派に思えます。
私も、大きな花屋さんを見ると「すごいな~」と素直に思います。
その「すごいな~」の意味は
「家賃大変だろうな」
「スタッフの確保大変だろうな」
「仕入れ大変だろうな」
「水揚げや花の手入れ大変だろうな」
「お店の管理大変だろうな」
などなど、などなど、たくさんの大変さを毎日続けて現在に至っているわけですから、ほんとにすごいと思うのです。
私なんか、開店してから怖いもの知らずだった数年間、イケイケ気味で店舗を増やし、その頃はお店をたくさんつくって大きくしよう!と思っていたころだったので、10年間にのべ4店舗やってて、3店舗重なっていたときに「こりゃダメだ。私は多店舗運営は無理」と気づいて、その後の10年間で最初の1店舗に徐々に減らしていって、現在は実店舗ゼロなわけで。
だから、お店の大変さってよくわかってるつもりです。
なので、大きなお店を見るとホントに「すごいな~」と思うのです。
だからこそ、
大きくすることを目標にすることには、なんだか違う、、と感じています。
先日の記事で紹介した「小さなチーム、大きな仕事」にもそんな内容があります。
どのくらいの規模にするかはすぐに決める必要はなくて、「ゆっくり成長して最適なサイズを見つけよう」とのこと。
たしかに。
「大きくすることを焦りすぎて、内容が伴わない成長をしていまったり、身の丈に合わない急成長をしたしまったりすると、それからのビジネスにとって致命傷になってしまうので気を付けよう」と言ってます。
そして、
「小さいことは通過点ではなく最終目的でもある。右肩上がりがゴールとも限らない」「小さなビジネスをめざしてもいい」と。
ホントにそうだ。
ビジネスはあくまでも内容だし、その継続によって売り上げという形の結果が出るわけで、大きい小さいは別にこだわる必要はないですね。
大きいほうが素晴らしいというのは、たぶんひと昔前の価値観かも。
経済的に成熟している社会では、みんなが一緒の価値観を共有することよりも、個人それぞれの価値観の中でやって行く方向にシフトチェンジしています。
かといって、それが個人主義というのではなく、それぞれができる分野でつながって得意なことを伸ばしていこうという感じ。
花の仕事も同じ。
それぞれの得意分野を知って伸ばして特徴を印象付けていくことが大事ですよね。
私の場合、実店舗のときは小売り中心だったけど、ウェディングや、店舗ディスプレイや、レッスンや、ドライフラワー販売や、雑貨作成などなど、花でできることなんでもやってました。
店舗があったからそれでもほかの人から見ると「花屋さん」というくくりの中で認識されていたと思いますが、それ、今はもう通用しないかも。
これからはなんでもできる店より、ここにしか頼めない店になるには、、を考えたほうがいいです。
すでに大きい店はスタッフも多いし、店舗も広いのでいろんなことができるかもしれませんが、数人でやっているお店は大きくすることよりも、まず、自店の得意とするところを思いっきり伸ばすために何をすべきかを考えて実行したほうがいいです。
小さいと経営者の決定が早いのですぐに方向転換ができるのが大きなメリットの一つ。
もし、今、お店のこれからに悩んでいるとしたら、悩みながらの現状維持より思い切った方向転換をイメージしてみるのも悪くないと思います。
「持続的で利益の出るビジネスを行っていれば、それが大きかろうと小さかろうと誇るべきこと」と著者のジェイソン・フリードも言ってます。
規模にこだわることなく、何を思いっきり提供できるか、が、課題ですね^^
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