植物仲間インタビュー企画「GreenSnap」取締役田中亮介さん
「GreenSnap」というサイト、ご存知ですか?
植物の成長や姿を撮影して投稿するというシンプルなサイトなのですが、これが植物好きの間でとっても人気になっているのです。
その特徴や使い方はこちらに詳しくありますのでご覧ください。
昨年フラワーサミットに参加したときにパネリストとしてお話されていたのが、この「GreenSnap」の取締役田中亮介さんでした。
それ以来、気にはしていたのですがお声がけしてもいいかな~とちょっと躊躇しているうちに1年がたってしまい、ああ、ここで勇気を出してインタビューを申し込まないとタイミングがどんどんずれていってしまう~~ということで、連絡させていただいたのでした。
早速アプリをダウンロード。
あ、みんな楽しそう。
ホントに植物だらけだ。
家庭菜園、農家の仕事場、調理前の食材、咲いた花、まいた種、インテリアグリーン、フラワーアレンジなどなど、とにかく植物なら何でもOKなんだな。
あ、ショップの登録もできるんだ。
へ~、近くの花屋さんを探すことができるんだ。
ほ~、こりゃ便利だな~。
などなど、
投稿作品を見つつ、自分はどのように活用すればいいかななんてことを考えたり。
田中さんとはほとんど初対面。
その日は立川の昭和記念公園に仕事で行った帰りに国分寺に立ち寄ってくださいました。
そもそもなぜ植物だけのサイトを立ち上げようとしたのでしょうか。
「数年前家を建てた時に植物に興味を持ちました。
ネットで育て方を調べようとしても百科事典みたいなのしかなく、、
そのうち近所の庭やおしゃれなカフェの写真を撮っているうちに地域とのコミュニケーションが生まれ、
こうして気軽に話せる場があって、お互いに気楽に植物の話題ができたらいいな、と思ったのが始まりです。」
たしかに「GreenSnap」上では投稿しているうちに気が合って、会話が弾んでいる人たちがたくさんいます。
育て方を教えあったり、成長の悩みを打ち明けたり、自慢の花をどやって感じで披露したり、と、とてもいい感じ。
「植物の初心者が気軽に参加して、ともに植物のことを語り合う、いわばネット上の公園になればいいなと思って運営しています。」と田中さん。
2015年に立ち上げて、現在では100万人を超える登録者が。
無料で参加できるのでハードルも低い。
あ、ショップの登録も無料ですよ。
*GreenSnap資料より引用
このグラフを見せていただいたとき、確かに小さい時や若い時分に経験していたことって身についているんだよな~とあらためて思いました。
ということは、どういう手段でも、例えばとりあえずはじかに土に触れなくても、植物に興味を持つことができればそのうちどこかの時点で「育ててみよう」「飾ってみよう」「触れてみよう」という行動になっていく可能性もあるってこと。
スマホ上の植物公園「GreenSnap」の役割は結構大きい。
たとえ今はスマホで誰かが育てたきれいな花を見て「癒される~」と思っていても、毎日みんなの情報を見ているうちに、きっとそのうち自分でもできるんじゃないかな、やってみようかな、という気持ちが育っていけば、長い目で見て園芸を経験する人が増えていくということになる。
庭がないからできない、やったことがないからめんどう、という方でも、このサイトを見ているうちに「自分もやってみようかな」という考えになっていくことが必要なんですね。
投稿者の数だけ育て方や楽しみ方があるので、「~~じゃなきゃできない」と否定的に思っていた考えが、「えっ!こんな風に楽しめるんだったらやれるかも」とプラスに考えるチャンスが転がっています。
*GreenSnap資料より引用
ところで、
このサイト、無料なのにどうやって運営ができているんでしょう。
そこは私も気になっていたので伺いました。
「サイト上の公園に人が集まれば集まるほど広告を出す企業が増えるし、商品によっては販売に応じたマージンも収益となるので運営が可能です」
そうですよね。
運営にも資金は必要です。
登録者数が増えれば企業の関心も高くなり、新商品や独自イベントなどの優先案内なども増え、サイトの運営も充実する、winwinwinってやつですね。
人数が増えるとできることも増えてくるし、現にサイトで知り合った人同士でオフ会をしたり、イベントに集合して参加したり、マダム倶楽部、変態倶楽部(HTC)などおもしろいコミュニティもできたりしているそう。
「GreenSnap」が個人や特定のショップにかかわったり後押ししたりすることはない、というのも活動のしやすさの原因かもしれません。
あくまで植物を通してコミュニケーションができる公園のような「場」を提供するというスタンスは揺らぎません。
*GreenSnap資料より引用
ショップの登録もできるとさきほど言いましたが、結構登録してますね。
なので、私もしました。
「花屋パルテール」で。
フォロー数の多い店はやはり投稿数が多いですね。
うちもがんばろ。
正直、使いこなせる自信がなく、アプリをダウンロードしたけどしばらくそのままにしてました。
ただ、このサイトはもしかしたらビジネス的にも今までの販売とは別のアプローチが可能かもと直感がありました。
で、田中さんにいろいろうかがうと
「植物好きの個人のと生産者をくっつけて商品を作っている花屋さんもいます」とのこと。
これ、すごくよくないですか?
まず、場としてここはそもそも植物が好きな人が集まっています。
なので、ターゲットとして無駄うちがありません。
そして、花屋として必要な素材、欲しい植物、知りたい情報が毎日毎日続々と発信されているのです。
どう仕掛けるかはお店次第。
私は今現在、実店舗を持っていませんが、ここをうまく使えれば、リアルでお客さんとかかわることが可能になります。
現にイベントをするとたくさんの人が集まってくるそうです。
「◎月◎日○○でイベントあるので参加しませんか~」と声がけを定期的にしていけば、結構実質的な結果にもつながるのではないでしょうか。
「売り上げが落ちた」「来店数が減った」「スタッフが集まらない」などなど、気持ちはわかるけどその悩みずっとだよね、といいたいこと、しばしば、、な花き業界。
受け身の思考ではもう先がないということをそろそろ分かったほうがいいよね、と思っていても「じゃあどうすれば」に対する答えがなかなか見つからずやきもき感がありましたが、これ、この、「GreenSnap」は使えると思いますよ~^^
インタビューを終えて
一見クールな田中さんですが、植物の話になると眼がやさしくなって「あ、この方、ハートがいいんだな」と勝手に感じながらお話を伺いました。
こっちは一方的に興味を持っていたのですぐ話に取り掛かろうとしたところ、「相嶋さんのコト教えてください」と言われ、あ!そうですよね、ちゃんと自己紹介もせず人のコト根掘り葉掘り聞くなんて失礼千万でした。
私のまわりはどちらかというと「ノリ」で行動する人が多いのですが、田中さんは「デキル」人という感じ。
「GreenSnap」もコンセプトから将来の取り組みまでしっかり組み立てられているという印象を受けました。
ここの公園は正しい!という自分の直感を信じて、私も何か呼びかけることができるようにしていこう!と思ったのでした~~^^
GreenSnap株式会社
〒100-0014
千代田区永田町2-18-3来栖ビル301
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