花屋最大のイベント~母の日を終えて~
大きなイベントを終えて
母の日は花屋にとって一年で最大のイベント。
花だけでなくすべてのギフト商品が母の日関連で売り上げを伸ばしていますが
やはり母の日は何といっても花の需要が一番大きくなっています。
去年は特に何も施策をせず、実店舗のときのお得意様にDMを出して
楽天でメルマガを発行して、特にこれといった販促をしませんでした。
一年を通して何もしなかったことで新規の集客が少なくなり、リピーターさんの伸び率も
いまいちだったのが2016年。
今年はしっかり新規集客をしていかなくちゃとキーワードでの検索に力を入れたり
リピート率を高めるためのクーポンを発行したりと、地味にこつこつとやってきたところ
母の日のご注文が件数的には倍以上になりました。
やるのとやらないのとではこれだけ違うってことに驚いたと同時に、
やれば伸ばすことができるんだという自信にも。
反面、数が増えることによる質の低下やミスやロスへの対応にかなりの緊張感がありました。
無事に終えて落ち着いてきたのでいろいろな反省点や気づいたことをまとめて、また新たにイベント後のこれからを考えてみようかなと。
とにかく店づくり
パルテールは今、楽天市場のショップだけでネット販売をしていますがネット販売で一番大切なことといえば検索キーワードに引っかかること。。と誰もが思うかもしれません。
もちろんキーワードはとても重要で、検索上位に上がらなくてはお客様に店をのぞいてもらうことすらありません。
しかし、検索でたとえ上位にあがってたくさんの人がページを訪れてくれたとしても、成約してくれなくては結果はゼロ。
そのためにはやはりページ作り=店づくりが重要です。
必要な情報がしっかりわかりやすく提供できているか、画像はきれいか、買った後のイメージが膨らむように作られているか、、などなど。
実店舗は検索での集客ではなく、毎日の接客やDMやニュースレターなどによる1対1のアプローチが重要ですが、ほとんどの方が来店の楽しみを感じています。
実店舗の強みは来店の楽しみを店とお客様との双方が共有できること。
これができていると強力なファンづくりが可能なのでイベントに強いというよりも、確実な客層の獲得という感じ。
ネットショップ、実店舗、いずれにせよ買ってもらうためには魅力的なわかりやすい店づくりがまず第一ですね。
次につながる新規集客の大切さ
花の仕事は1年を通して行事やイベントに直結しています。
中でも最大級なのが母の日。
こうした大きなイベントは普段は何興味がない人でも「花を贈ってみようかな」と思うので、新規集客にとっては非常にチャンスではあります。
いやいや、うちはしっかりとリピーターさんがついているから今更新規集客に力を入れなくても大丈夫なんだよ~。。という方もいるかもしれませんが、それ、ちょっと危険な考え方かも。
確かにリピーターさんはありがたい存在です。
しかし、たとえば100人いるリピーターさんが1年後も100人そのまま残っているでしょうか?
答えは。。NO。。です。
店によるので一概に言えませんがネットショップで人気店でも50人残っていれば良しとする感じでしょうか。
実店舗ですともう少し高いか、90人くらい残っているかも。しかしその場合は何年も90人前後のままということも。
では、リピーターさんを安定的に増やしていきたい場合は動すればいいのでしょうか。
それは、、、
新規集客以外にありません。
新しいお客様が来てくれるからこそ店からの発信も伝えることができるし、成約のチャンスが生まれます。
となると、新規集客が増えるイベントはリピーターさんづくりにとっても大きなチャンスといえるわけです。
集客できたら満足度がカギ
さて、たくさんのお客様が成約してくれて「やった~♪」と喜ぶのはまだ早いですね。
注文の花がしっかり相手に届いて喜んでもらえてやっと「やった~♪」って感じでしょうか。
イベント時はとにかく注文が普段よりも集中します。
最初は普段との数のギャップにテンション上がりますが、ちょっと落ち着くと、はてさてこれ、ちゃんと送ることできるのかな、、と不安な気持ちがよぎったり。
以前、実店舗をやっていたころ、やはり母の日の注文が集中しててんてこ舞いになっていました。
そのころはまだ、計画性や準備、段取りなんていうことはあまり意識しておらず、目の前にある伝票のチェックぐらいでしっかりやっているつもりになっていたり。
結果、スタッフ数人と数日間徹夜でアレンジや花束を作って、母の日当日には睡魔に襲われへとへとになりながら店頭販売を夜までやって、挙句の果てに、配送漏れや配送ミスが見つかって対応に追われ。。。あ~、、思い出しても頭がくらくらします。
今思えば、その時の配送数は今年の配送数の5分の1くらいだったような。
その時はそれが自分の実力マックスだったんでしょうね。
いろんな苦い経験や調子に乗りそうな経験があって、やっと心底わかったのが「とにかく準備と段取り」ということでした。
年間スケジュールの重要性
今年、母の日の配送件数が800件を超えました。
600件までは「うれしい~~」と思ってテンション上がっていたのですが、あと200件増えた時には「できるんだろうか。。」「しっかりやらねば。。」と恐怖にも似た緊張感の日々でした。
しかし、昔の徹夜数日間連続なんてことはなく完徹は1日だけですみ、寝込むこともなく、なんといってもクレームやトラブルの電話がなかったことが何よりもの成果でした。
ちなみに、アレンジや花束を作るのは私一人。そのほかに梱包を手伝ってくれた方が一人という体制です。
これは自慢でもなんでもなく、数がどれだけ増えてもやり方次第で売り上げは伸ばすことができるということをお伝えしたくて報告しています。
今回の母の日はキーワード検索で上位に上がるよう気を付けました。
並行してページ改善と母の日特集イベントページ作りも。
メルマガを数回配布して、既存のお客様へアプローチをしました。
4月中に、資材の数量計算、発注、作成(ポットペイントなど)。
5月に入ったらオアシスセットを全部やり終えて、1日ごとの山にブロック分け。
作成時間を集計して一日の作業時間から逆算して作成に取り掛かる。
などなど、もっと細かく言えばかなりの量になるのですが、とにかく出荷当日はそのことだけに集中できるようにしたわけです。
以前失敗したな~と思ったときは、長いスパンでイベントをとらえていなかったことが原因でした。
それを踏まえて数年前から年間スケジュールをたてて、短期、中期、長期のスパンで仕事をとらえるようにしていて、それが身につくと準備さえできていればどんな困難かと思えることでもなんとか乗り越えることができるようになったのです。
年間スケジュールの重要性はまたそのうちまとめて具体的にお知らせしますね。
これからの展望
今年の母の日は母の日史上一番長い14日という日でした。来年は13日だからほとんど同じ感じかな。
やはり、正直長いときつい。
とはいえ、母の日は新規集客の最大のチャンス。
しかも、スタッフを増やすことは全く考えていないし。
ということで、来年に向けて新商品の企画を今から考えようかなと。
ポイントは「簡単・かわいい・小さい」って感じでしょうか。
簡単だと仕上げだけ前日すればいいので8割がた準備をしておけるので数を出すことができる。
かわいいのは必須。
小さいというのはうちのアトリエの都合です。
短いスパンや目の前のことに焦点を合わすと少しのことでも忙しくせわしなくなってしまう。
モットーである「忙しくならずに利益を上げる」には、忙しくならないように計画をして準備して段取り立てることによってもたらされるもの。
さて、どこが天井なのか、、それとも天井はないのか、、^^v