「失敗は成功のもと」も実は。。*行動経済学
「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、これ実は行動経済学の中の「認知的不協和の解消」といわれる現象だそうです。
つまり、今の自分があるのは過去の失敗のおかげだ!とネガティブな記憶をポジティブに変換したりすることなんかがそうですね。
よく芸人さんが過去の超絶怖いくらいの大失敗を「話のネタが増えてラッキー」といってるのもこれにあたります。
人間の心理として、不快な感情を抱くと無意識にそれを解消して効果を探し始めます。
たとえば、ブラック企業で働いている人に限って「やりがいがあって楽しい」と無理に思ってしまう場合がそれ。
激務だったり、低賃金だったりしても、「他はもっとつらいかも」とか「これでもマシなほうかも」とか「鍛えられてる」とか、条件の悪さを感情でカバーしようとして、結局やめられないでずっと続けてしまうんです。
こういったことは買い物の時にも表れます。
高い買い物をしたとき、失敗だったと思いたくないので「高い授業料だった」とか「厄落としになった」など、結果が肯定に向かうように思い込むって、結構みんなあるんじゃないでしょうか。
これをマーケティングに利用するのは、結果が伴わないような高額商品を売りつけるような企業かも。
買った方は騙されたと思いたくないから、これは買ってよかったんだという理由を一生懸命探して勝手に納得してくれるからです。
逆に、こういった心理を知っておくと、満足感がないような買い物や現象は「あやしいのでは」と疑問を持つことができます。
そして、自分が騙されたり利用されていることを受け止めて対処できるということもできますね^^