母の日お疲れ様でした*検証&課題
母の日お疲れ様でした。
もう1週間たってしまいましたが、遅れてごめんねや事務処理などが立て込んで先週もめいっぱいばたばたしていたのでなかなか記事をアップできず。。
今年の母の日、皆様いかがでしたか?
わたしは30回以上母の日を経験してきましたが、かなり今年は特別というか、これまでになかったことが起こったというか、これからの兆候というか、とにかくなんか違うという感覚が続きました。
一番大きかったのは仕入れ。
母の日が近づくと花の価格が高騰することは当たり前ですが、今年は高騰どころか品物がないという状態に。
特にバラ。
スプレーバラが市場に出てこないし、出ても白やグリーンの品種が数ケース、とか、今までこんなことなかったです。
価格が馬鹿みたいに高騰しても商品はあったんですが、今年はとにかくなかったですね。
まあ、こういうこともあるというのと、品種指定は仕入れの首を絞めるので、特にイベント時期には品種指定のあるような商品は販売しないのでスプレーバラがなくても大勢に影響は出ないのですが、それでもあったほうが華やかになるのでほしかったけど手に入らず。
わたしは川崎と大田市場の二つの市場から仕入れていますがどちらにも出てなかったですね。
地域によっては出荷されていたのかもしれませんが、需要が多く引き合いの多い市場でこれですから、おそらく同じような状況だったのかと推察しています。
カーネーションも輸入がかなり少なくてやはり手に入りづらかったですね。
輸入品はカーネーションだけでなく、ほかの種類もおしなべて少なかったです。
円安の影響と燃料費の高騰、流通頻度の減少、いろんな原因で輸入しても利益どころか赤字になる会社もあったかと。
とはいえ母の日のイベントはもうすでに全国的なビッグイベントですから、需要はやはりそれなりに変わらず大きい。
となると母の日商戦に重きを置いている、流通量の多い企業的なところほどかなり早くから集客をしてオーダーを囲い込んでいたはずなので、早めに花の確保をしていたはず。
となると私たちのように早いとはいえ3月ごろから母の日受注を初めて、4月の中頃に大体のオーダーから仕入れ計画を立て、直近で仕入れするという店にとっては「あれ?ない?」みたいなことが起こるのは当たり前ですね。
もちろん今までもあると思っていたものがないとか、欲しかったものが仕入れられなかった、なんてことはいくらでもありましたが、今回の母の日のそれは質が違ってました。
わたしの感覚としては、これからもっとこういったことが増えていくだろうなって感じです。
今までのように、落ち着いたら元に戻るとか、そのうちどうにかなる、なんて気持ちには一向になりません。
世界情勢の変化がダイレクトにわたしたち花き業界にも響いてくるはずです。
現にすでに流通は影響を受けてます。
これからの課題としては、状況がもっと進んでしまったときにどんな形で仕事を続けていくことができるかどうかということに。
すでに変化を感じている人はまだ少ないと思うのですが、準備はしておいた方がいいと思います。
これからは受注があっても品物が揃わなかったり、高すぎて価格が見合わなかったりと、お客さまがいても売るに売れない状態がでてくると思うし、それが続くといわば黒字倒産というものになる恐れも出てきます。
そのためにできることは、ランニングコストを減らすことになりますが、それだって限度があります。
でもそうするしかない状況になりつつある、、というのがわたしの今年の母の日の感想です。
が、暗い印象ばかりではありませんでした。
いつも仕入れている品種がなかったおかげで、今まで仕入れなかった生産者や会社のものを仕入れたので、いろんな比較ができました。
おかげで素晴らしい産地や生産者を発見したり、その逆もあったりと、得るものも多かった。
これからたぶん花屋運営も波瀾万丈になっていくことと思いますが、そんな中でも情報キャッチと状況判断と正しい行動さえ意識していれば、まあ、何とかなるだろうという諦観めいた感覚も持つことができたのはよかったかなと^^