「捨てるんだったらくれればいいのに」って。。
久しぶりに会った知人と花の話をしました。
その人も花の仕事を長くやっている人で(花屋ではなくて)、とても優れた人なんですが、ここ数年の騒動で思うように花の仕入れができなくなったとのこと。
その人の場合、市場で仕入れるだけではないので、まあそうかもねと聞いていましたが「捨てるんだったらくれればいいのに」という言葉に思わず反応してしまいました。
「捨てるんだったらただでくれればいいのに」
このことば、何かにつけよく耳にするのですが、その都度わたしはなんだかいや~な気分になります。
たしかに捨てるにもお金がかかるし、かといってすべてを流通させると値崩れをおこして収入が減る、など、いろんな理由のために廃棄せざる負えないというのはそういうことを口にする人たちも分かっていると思うのです。
でも、それって言ってはいけないと思うし、思ってもいけないと思う。
なぜなら、その言葉には自分だけが有利になればいいという身勝手さと、捨てるという無駄を助けてあげるんだからいいじゃないかという傲慢さと、表面だけ見てそんなことを言葉にする浅はかさがあるからです。
もちろん本人に悪意があるわけではありません。
でも、よく考える人ならばそんな言葉口にしないしできないと思う。
作る人は捨てたいわけじゃないし、高く売りたいわけでもない。
全体を考えたら調整をせざるを得ないという苦渋の選択です。
それはそれとして、「捨てるんだったらくれればいいのに」という人って、もらっても結局お礼もしないんですよね。
捨てるのを助けてあげたぐらいにしか思ってないだろうな。
わるいけど、そういう感性って好きじゃない。
そういえば店をやっているとき、「捨てるんだったらちょうだい」みたいなこと言う人がいたなぁ。
そういう人に限って花買ったことがない。
すごく嫌だった。
店を何だと思っているんだろう、、とあきれてましたね。
今回の知人にしても、結局自己中でお金の使い方が下手な人によくある言葉なのかもしれないなあ~と思った次第。
久しぶりに会って楽しい時間だったけど、あの言葉でちょっと興ざめしてしまったのでした^^