花の需要は増えていく*これからの花屋の取り組み*
花の需要について毎日のように何年も考え続けていますが、ちょっと答えらしきものが出てきたような気が。。
たぶんこれから需要は増える。
なぜなら個人レベルで花やグリーンに対する感覚が身近になってきているから。
「なぜすそ野が広がる?*販売のクロスオーバー戦略*」
つまり、花の需要って人の気持ちと密接につながっているともいえる。
「おうち時間」って、強制的にせざるを得ない生活スタイルだったけれど、この過ごし方って案外いいんじゃない?って思う人が多くなってきて、その楽しみ方が「豊かな時間の過ごし方」であり「 いままでの優先順位を変える」ことであったり。
花の場合、それが顕著に表れてきていますよね。
「暮らしに花を」って今までだってさんざん言ってきたはずなのにすそ野は思ったほど広がらなかった。
ところが社会情勢が変化して環境が変わったとたんに、インテリアとしてのグリーン、心の豊かさとしての花、生きがいとしての園芸、収穫のための栽培、もしもの時のための野草料理、などなど、モノから過ごし方にシフトしました。
2年前にはあまり見かけなかったのに、今は植物をテーマにした雑誌の企画や専門書や動画がとても多くなっている。
ひいき目に見てもすそ野は広がりつつあるのではないでしょうか。
「これからも花は売れる*バブル期は異常だっただけ*」
で、問題は、その人たちはどこで花を買うのか、ということです。
要するにお花初心者の方々が購入するのは、まずはついで買いができるところで、そして立地条件がいい場所、それから通販やサブスク。
これは理解できますし、そのような機会が増えることでますますすそ野が広がります。
で、花屋さんで購入する人はその次の段階になる。
買いやすいところや、選ばなくても送られてくる定期便などでは満足しなくなった人たちが、次に求める場所は専門店=花屋です。
一人の人間が、お花初心者から中級者になって、花屋で購入するようになるには短くても1年、長ければ3年以上かかるかもしれません。
しかも、お店に満足できなかったら別のお店へ行くという当たり前だけど非情な動きもあるわけで、花屋さんはホントに正念場。
とはいえ、すそ野が広がっていることは明らかで、これからその人たちが数年後に花屋に来るということも明らかなんだから、今から手を打っておきませんか。
花屋さんの強みは専門店であるということです。
ビジュアル的には、今のお花初心者さんたちが中級者になるまでの数年間で、自店の強みや個性をもっともっと際立たせる。
品ぞろえや店構えやディスプレイなどですね。
で、一番大切なのは顧客リスト運用です。
花屋さんは大量販売をする企業には品数も種類も立地条件も、正直言って及びません。
でも、お客さんとのパイプを太くすることは勝っていますよね。
新規も取りつつ顧客リスト運用でリピーターを増やしていく。
専門店として頼りにされる花屋になるには、ギフト需要にしっかり対応することと同時に顧客管理をちゃんとできるかどうかがカギです。
これからもっともっと花のすそ野は広がります。
必然的に花屋さんを利用する人たちも増えるでしょう。
その時確実に選ばれる店になる、今はその準備段階かと^^