ネットショップと実店舗の役割分担~ステージが違います~
去年からおうち生活とやらで、買い物に出かける人よりもネット通販で買う人のほうが多くなってきたと言われていますが、そんな中でもお客さんが絶えないお店も。
通販という利便性よりまさる「行く理由」がそこにはありました。
日本の店ではなくてハワイの花屋さんなのですが、とても参考になるのでご紹介しますね。
そのお店は「ハナプアフラワーズ」というホノルルのお店。
昨年のコロナ下でのオープンなのでまだ1年たつか経たないかくらいだそうですが、実店舗とネット通販との使い分けをしっかりしていて、とても現実的だなと。
ネットショップではギフト関係をオンラインで販売していて、店舗では毎日ワークショップを開催しているのです。
そう、花を販売しているんじゃなくて(販売はするでしょうけどメインじゃない)その場でのワークショップが中心なんです。
お客さんは自分でアレンジやフラワーレイや、そのほか企画されている何かに参加しに来て、花を使って自分で何か作る楽しみを実感して帰るという感じ。
子供を対象にした企画もあるし、自分で自分のウエディングブーケを作るという企画もあったり、お店が物販の場ではないというのがいいですね。
おそらくバックヤードではオンラインで販売したギフトをスタッフが作成したり梱包したりして作業をしているんだと思いますが、店内はお客さんが楽しみに来られるように毎日なにかしらワークショップを開催しているって、ホント、しっかり使い分けてお店に行く理由をつくってますよね。
あと、人がかかわっているとSNSに挙げてもフォローされやすい。
そう、
常々お店はイベントスペースにしたほうがいいとブログにも書いてきましたが、この店の記事を読んで、そう!こんな感じ!って思ったわけです。
実店舗とネットショップを同時にやっている花屋さんは多いと思いますが、ほとんどのお店が同じように物販をしているのでは。
来店客がどんどん減りつつある時代、それぞれのステージが変わってきたとしても不思議ではありません。
実店舗は「わざわざ行く理由」さえつくれば人は来てくれます。
ネットショップはこれからもっと物販のハードルが下がって集客力が増していくのでギフト販売など商品販売には好都合です。
あと、この店の面白いのは 「Plant Exchange(植物交換)」のプログラム を実施していること。
お客さんが自分の育てた植物や種を持ち寄って、誰かと交換して、またそれを育てて楽しむという、お店をコミュニケーションの場として活用し、なおかつ植物に興味がわくような企画をするって、お店の人も相当楽しんでますね^^
たしかに、
お店をイベントスペースにするとなると、得手不得手ってあると思うんです。
実際私はそういうのが苦手なほうなので、実店舗で集客はムリって思ったときにネットショップだけにしてお店はやめました。
結局のところ、自分が楽しんでやれるかどうかなんですよね。
自営の醍醐味は合わないことを無理してやることはないということと、その反面、楽しめそうならやってみて損はないっていうこと。
ただ、
一つ言えるのは、売上を上げるなら実店舗は物販よりもイベント、ネットショップでしっかり物販、ここに集中していくべき。
イベントって言っても大げさに考える必要はなくて、自分がお店を使って楽しめるものって何かできるかな?と考えてやってみるだけ。
全部成功なんてないので、数やってみたらいかがですか?
量稽古ののちに残ったものが楽しめるものだと思います^^