ロスの考え方~マイナスをプラスに
花屋にロスはつきもの。
それは避けて通れないリスクともいえます。
まあ、どんな物販でも完璧な受注販売以外は見込みで仕入れをするので多少の差はあれどロスはあるものです。
先日、パートナーショップの方と月1のミーテイングをしていた際、花のロスの話になりました。
ロスが少なければ少ないほど利益率が高くなるし、心理的にも楽になるのでやっぱりロスってなくしたいよね^^なんて会話になったのです。
実店舗をやっていた時の目標の一つに「ロス率ゼロ」を掲げていました。
もちろんゼロってことはなかったですが、いろいろ工夫したり店頭販売よりも受注販売に重きを置いたりしながらロスがとにかく出ないようにと心を砕く日々でした。
花屋はそれがベースの商売なんだと思っていたので、特にストレスではなかったのですが、楽天出店し、広告を出して集客に成功し、キャパ越えを経験して、もう広告なしでやろうと決めて、そのあとヤフーに出店。
広告出さないで大丈夫かな。。と一抹の不安はありましたが、「いや、広告は麻薬だ」手を出したら最後、続けることになってしまうことは経験済みなんだから、断酒ならぬ断広で、とにかくやっていく!!と決めて、特に集客に経費をかけず始めたわけです。
1月に始めたのでなかなか伸びず。。それでも少しずつ注文が増えてはいきましたが、まあ、気長にやるしかないか。。と思わざるをえないくらいのろい上昇スピードでした。
そう。
お金を使わない場合は時間がかかる。
しかし、ここで広告に頼ってしまうと元の木阿弥。
でも、もっと新規集客していかないといくら何でもやばくないか。。
と、思い始めたころ、ふと思ったのです。
広告を出さない場合は時間がかかる。
広告は出さないと決めたのだから、それは承知。
であれば、注文してくれたお客さんの満足感を最大にして、リピート数を増やしていくことしかない。
そこで、ロスの割合を計算して、その分を商品に上乗せしていこうと思ったのです。
結果は上々。
今まで、大まかですが原価計算して本数を割り出したりしながらやっていたのですがやめました。
もちろん注文数と金額を計算して、仕入れ金額を決めて一回一回の仕入れはしているので全部使っていいわけです。
何が大きいって、原価を考えずにアレンジを作るって楽しいです。
花を注文するお客さんは、花の素敵な雰囲気をイメージしているわけですから、注文した予算の中で思いっきりいい感じに仕上げたものに感動しないわけがありません。
それまでは普通と思っていたのでマヒしていたのだと思うのですが、オーダーに合わせて思いっきり素敵な感じに仕上げるって本当に楽しい。
計算しながらやっていた時を思い起こして、ああ、もっと早く気づけばよかった。。と。
ここまで読んで、「んなわけない」と思った方もいるかと。
でも、考えてみてください。
ハッキリ言って広告費って高いです。
私は楽天の時月に20万から60万の間で広告費をかけていました。
これ、花に変えたらものすごい量じゃないですか。
ロス率って時期にもよるかもしれませんが、10%くらいじゃないでしょうか。
月に100万円の仕入れをしても10万円です。
なら、心置きなく使っちゃって、思いっきり素敵なアレンジに仕上げたほうがよくないですか。
そんな感じでやりだしたところ、レビューがどんどん増えていきました。
しかも高評価。
レビューがたまって高評価だと検索上位に入り、目に触れる機会が多くなり、その分ページを見てくれる人も多くなり、成約数も増える。
何より、作る私が楽しい。
前は、「ああ、ここにもう少しあのグリーンがあればすごく雰囲気がよくなるな~」と思っても、グリーンて花と同じくらい仕入れ値するじゃないですか。
そしたら何種類も用意できなくて花の雰囲気に合わせた葉っぱ使いが出来なくて、仕上がりがなんか、、なんだかな。。という感じになっても「まあしかたない」と。
今回パートナーショップさんと話して改めて気づいたのです。
そもそも花の仕事を始めたのは、花をいろいろ組み合わせたりデザインしたりすることが好きで、それをお客さんに喜んでもらいたいという気持ちが大きい。
なのに、「ああ、こんなに入れたら利益出ないしな~」と思いながらやってるってまったく楽しくない。
もちろん過剰なのはダメですよ。
3000円のアレンジなのに5000円くらいに仕上げたら、そもそも仕入れた花が足りなくなります。
つまり何が言いたいかというと、ロスってマイナス要因だと思っているかもしれないけど、考え方を変えればプラスに転ずることも可能だということなんです。
少なくとも私はいい感じです。
楽しいし、お客さんも喜んでくれるし、喜んでくれたらメールが来たりレビュー書いてくれたりするし、リピートしてくれるし。
お店のタイプによってこの方法が適するか適さないかはあると思います。
ただ、花の仕事は感情の仕事なんだなということだけは、改めて実感した次第です^^
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