2020/10/04
実感が強みに~書店に学ぶ花屋さんのリアルショップ~
不動産会社のチラシって、力はいってるものが多いですね。
その街がどんな個性があるのか、素敵な場所や店の紹介なんかも織り込んで「この街に住みたい」と思ってもらえるような内容になっています。
先日届いたチラシには、個性派ブックストアの紹介が特集されていて、たしかにこんな素敵な本屋さんがあったらさぞかし知的でおしゃれな人たちが多い街で、いいなぁ~と思う人も多いかもしれないなという内容でした。
個人的に本屋さんは好きなので読んでみたのですが、これ、花屋さんにとってのヒントがいっぱいあるじゃないか!と思ったのでご紹介しますね。
おしゃれな書店は本を売ってない
6件の書店が紹介されていたのですが、よく読むとすべての店が本を売っているだけではないのでした。
もちろんメインは本です。
しかし、本を金銭と等価交換で販売しているわけではないのです。
たとえばある店はカフェもやっていて、カフェを利用すると店内の本は基本的に買わなくても読むことができます。
また、ある店は旅に関する本だけを置いていて、店主自ら旅のエキスパートとして、また、ゲストを招いたりして、旅にまつわるトークイベントを開催しています。
そしてまた、ある店は通常の本屋にはおいていない少人数の出版社や地域出版社の本を中心においていて、店のオリジナルグッズも販売しています。
その他も、本を並べて売っている店はありません。
つまり、本を通して書店を通して、共感する人同士が集まったり、語らったり、静かに過ごしたり、という空間づくりをしているわけです。
お客さんはその空間と時間のなかでの実感に対して対価を支払う。
以前記事に書いたこともあるのですが、ずいぶん前から花屋と本屋は似てると思っていました。
個人経営が多いし、当時全国に2万店舗というのも同じくらいだったし、時代の流れに変革を迫られていく姿というのも似ていました。
本屋さんの方が早く流れに流されていったような気がしていましたが、ここ数年で新しい価値観を提案するような個人経営の書店が目立ってきた。
今回紹介している新しいスタイルの書店のオーナーは、本が好きというのが強く強く伝わってくるし、その気持ちが店づくりや本のセレクションに現れていて、同じものが好きな人たちと心地よく過ごす場所と時間を提供したいんだというのが伝わる。
たぶん、花屋さんもこれからそんな店がふえていくんじゃないかな。
もちろん本と違って花は手間がかかるし、生ものだし、やり方はたぶん違うんだろうけど、好きなものに共感をしあえる人たちが集まる場所が店になる、というそんな感じになっていくような。。
今、インスタグラムなどSNSの世界では、アップされる写真を見て、共感した人たちがフォロアーになってネット空間でコミュニケーションをしています。
結局、リアルもネットもやることはおなじなんですよね。
いずれにせよお店というものも、物販か無形の価値提供か、人と絡むか絡まないか、利益追求型か回転型か、そんな諸々、2極化していくんだろうな。それはリアルもネットも関わらず。
確かなことは、モノとお金との等価交換を楽しいと思う人はどんどん少なくなって、共感できる有形無形のもの、実感できるものにつぎ込むようになっていくんだろうな^^
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