「小さなチーム、大きな仕事」~働き方の新スタンダード~
「小さなチーム、大きな仕事~働き方の新スタンダード」
ジェイソン フリード、 デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン著
現実的に考えて、今現在のビジネス社会について、大きさって意味があるのかな・・と思うことがよくあります。
一昔前のインターネットが普及していない時代なら、組織力がイコール、ステイタスだったり便利さだったり情報力だったりしたものだ。
しかし今は違う。
現に私は店舗を持たずにフラワーギフトを販売しています。
これは、ネットショップがあるからできること。
ついでに一人で仕事ができるのもネットだから。
要するに時代が変わっているのです。
この、「小さなチーム、大きな仕事」は
小さなビジネスをしている人にも、
これから何かを始めようとしている人にも、
今の仕事を変えようと思っている人にも、
とにかく仕事=人生を楽しむためのものと考えている人にはすべて参考になる内容だと思う。
仕事で疲れることって、実は売り上げの不安や仕事の多さや人間関係のわずらわしさってよく言いますが、それって実は「~ならねばならない」と誰かに吹き込まれたことによる比較の思い込みからくるものだったりして。
たとえば、
ビジネスは大きくしなきゃ成功とはいえない、とか、
会議は必要不可欠なのだ、とか、
予算管理が一番重要な仕事だし、とか、
広告出さなきゃ売れるわけないし、とか、
実は今の時代に全く合わないアドバイスや指示の数々。
もし、自分がそういうこと言われたら、寝込むくらい疲れてしまいそう。
そんなことをして得られるものは、疲れ切ったからだと脳の老化だけだろうな。
余談ですが、脳は睡眠時に疲労物質を流し去る作業をするらしく、ちゃんと睡眠をとることができないとどんどん脳が老化し、体も衰えていくらしいです。
必要な睡眠時間は7,5時間から8時間。
それだけゆっくり寝ようと思うと、ハードワーカーでは無理ですね。
健康で楽しく、幸福な人生を送ろうと思ったら、健全な仕事の仕方はとっても大切です。
この本のエッセンスを一言でいうと「必要なものは思ったより少ない」ってこと。
私は最初、店をオープンしたとき、まだ初めてもいないのに絶対スタッフが二人はいるって思っていました。
だって市場に行ったり配達したりで店をあけないといけないし、お店を始めるっていうことは従業員がいて当たり前だしいないと変!って思いこんでいましたから。
でも、オープンしたてなんてほとんどお客さん来ないんだから、自分一人で時間を調整しながらできることからやっていれば、もしかしたらもっと早く銀行にお金返せたかもしれないな~。
そうなんです。
やるべきことがわかっていたら、無理をすることはないんですよね。
「質素でも何の問題もない」とこの本にも書いてます。
身の丈でスタートして、徐々にできることを増やしていき、それに合わせて仲間や規模や資金を増やしていくというやりかたで何の問題もないんですね。
よく、そんなちんたらやってたらいつまでたっても軌道に乗らないよ~なんていう人いますが、実際この著者の会社はそうやって容積を伸ばしてきているから、そういう意見は馬耳東風、馬の耳に念仏、猫に小判(なんか違う)、でいいでしょう。
今の仕事、これでいいのかなと不安になっている方、ぜひ読んでみてください。
私はとっても共感する内容でした。
オススメです~^^