2018/06/060 Shares

送料無料はキツイな~働き損にならない価格設定とは

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紫陽花が美しい季節になりました。

アトリエから見る殿ヶ谷戸庭園の紫陽花も咲き誇っています。

ああ~、なごむ~、と思っていたところに本日ヤマトの請求書が。

そう、母の日の出荷分、5月締めの請求書です。

ああ、、、そうよね。

値上げしたのよね。。

というわけで、わかってはいたことですが改めて分厚い請求書をみていささかうろたえている私がいます。

送料、どうしてますか?

昨年秋にヤマト運輸の料金が値上げされたことで、パルテールも今まで九州・北海道以外は送料無料に設定していたところ、中国・四国も別途加算することにしました。

とはいえ全額ではなく九州・北海道は別途500円、中国・四国は別途300円。

実店舗のときは、すべて送料は別途全額いただいていました。

しかし、楽天などネットショップに参入すると「送料無料」というキーワードで選ばれることが多いため出店直後から九州・北海道以外はすべて無料に。

数年前まではほかの店舗もほとんど「送料無料」で販売しているケースが多く、送料別の方が珍しかったです。

まだ、ヤマト運輸の料金体系が営業所ごとに違っていたり、取扱店になっていたりたくさん出荷していたりすると安くしてくれてたりしてたし。

目先のことで考えると、とても助かっていたのは事実です。

目先というのは、自分の事だけを考えて小さいお得感に喜んでいるってことです(笑)。

流通は商売の要

大きな目で考えると、運賃の値上げは正しいと思います。

うちのような配送中心のギフト販売だと、流通が滞ったり問題が出てしまったりすることが非常に怖い。

安い労賃で過酷な業務を続けることによって、流通業が疲弊して人員が確保できなくなったらどんなに集客しても販売することができなくなります。

流通業界の値上げはこの問題が大きかったですよね。

パルテールは開店当初からずっとヤマト運輸にお願いしています。

なので、ヤマト運輸がしっかり人員の確保ができて商品がちゃんと届くという体制がキープできるのなら、そしてそれには人件費のアップが必要不可欠だということなら、そしてそして、そのために運賃の値上げが必要だというのなら、「OK、わかりました」と賛同します。

長い目で見たらヤマトの流通がしっかりと正常になることが、私たちの商品、店への信頼づくりにも関係してくるし。

いわば一心同体ってやつ。

で、共存共栄できるようになるためには、私たちも送料無料といういわば値引き作戦に頼るのではなく、正当な商品金額を提示することが必要なのだと今更ながら言ってる自分がちょっと恥ずかしい。

さんざん価格競争はナンセンスだと言っていたくせに、送料無料の魔術にとらわれていました。

送料無料という値引き競争からの脱出

前述したように昨年秋に中国四国への値上げをしたばかりなので今すぐとはいかないけれど、今年中、遅くても来年明けにはすべて送料別途というかたちにしようかな。と。

実店舗だとほとんど価格への競争を意識することがなかったのですが、ネットショップは比較が前提なのでどうしても悩んでしまうのが正直なところ。

6月から値上げした資材屋さんは数多く、かといって別の業者に乗り換えるなんてことはしないし(その方が何かとロス)、どう考えても今の価格設定だと利幅がかなり薄くなる。

利益をしっかり確保できなければ、なんのために働いているのかということになって疲労感、徒労感、倦怠感で立ち直れなくなってしまいそうです。

考えてみたら、今までこういったハードルを越えようとしたときに決まって「お客さんが減ったらどうしよう」ということでした。

でも、越えてみて「ほとんど変化なし」だったのも事実。

流通が経済を支えている現在、送料無料じゃないと買いたくないというお客さんは、長い目で見てお店のためにはならないなと考えたほうがいいかもしれませんね。

花屋さんのネットショップ仲間でも、すでに送料は別途にしているところもあります。

聞いてみると「別途にしてもほとんど集客に変化はない」ということでした。

そう、こだわっているのは送料無料の呪縛に縛られている自分ということか。

というわけでヤマトの分厚い請求書、何がお客さんにとって本当のサービスなのかを考えるいいチャンスをいただきました~^^

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