植物仲間インタビュー企画~Y’s Style 蔵田由貴美さん
「植物仲間インタビュー企画」は、植物をキーワードにさまざまな活動をされている方々に、20の質問を通してご自身の経験をお話いただくという内容です。
詳しくはこちら→「about植物仲間インタビュー企画」
今回インタビューをさせていただいた方は、渋谷で教室を運営し、青森で店舗を経営する「Y’s Style」の蔵田由貴美さんです。
東京で花教室、青森で花屋経営
まず、驚いたのが、その経営スタイル。
東京のご自宅で花の教室を2000年から続けていて、しかも7年前に故郷の青森で花屋を開業させたということでした。
教室と店舗を両方やっている方はたくさんいますが、離れた場所で(しかも遠い)両方運営している経営者には始めてお目にかかりました。
東京と青森を行ったりきたりするだけでも大変なのに、華奢でエレガントな雰囲気の蔵田さんの一体どこにそんなパワーがあるのでしょうか。
その秘密は20の質問の答えの中にあるかもしれません^^
教室運営と花屋経営
①花の仕事を始めたきっかけは?
花の講師資格をとって自宅で教室を運営するようになりました。現在マミフラワー教室の渋谷指定教室として運営しています。ローラン・ボーニッシュさんの資格取得。教室を始めて10年目に故郷青森に念願の花屋を開業しました。
②前職は何をなさっていましたか?
損害保険会社のOLです。
③店舗(会社)の名前の由来は?
Y’s Style 由貴美のYとそのスタイルということでつけました。
④開業資金はいくらぐらいでしたか?
会社を設立したとき、資本金200万円で起業しました。
⑤開業資金はどうやって調達しましたか?
自己資金+家族から借り入れました。
⑥店舗(会社)の設立年は?
2006年5月
⑦さしつかえなければ、何歳で開業したか教えてください
37歳です。
⑧スタッフの数は?
常勤2名で全体で4名くらいです。
⑨お店(会社)のウリ、特徴は?
青森市内ではじめてのギフト中心の花屋です。
生花・プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワーの3種類を同等に扱う花屋は珍しいですし、特に生花は東京で仕入れするものもあり、青森では珍しい花があると評判になっています。
仕事は大変、でも乗り越えることが楽しい
⑩今まででいちばん心に残っていることは?
店を建てたことでしょうか。それまで借りていた店舗を出て思い切って自前の店を建てました。それによって、次の展望に向かっていくことができるようになりました。
あと、大きなデモンストレーションをしたときに、青森BUNACOの社長さんがオリジナル花器をつくってくれて応援してくださったことです。
⑪挫折はありましたか?(あればどんなこと?)
挫折というか、悩みのようなものですが
ひとつはスタッフ育成のことです。青森の店は自分が常駐していない中、どうやってスタッフを育てていけばいいのか悩むことがあります。
もうひとつは地域性の違いです。青森ではまだ質より量を求められることが多く、東京との花文化の違いを痛感しました。
⑫どう乗り越えましたか?
スタッフのことは年数とともに解決していきました。具体的には本を読んだり研修に参加していろんな方の意見を聞いたりして自分を変えることも必要だと感じました。
地域性の違いについては、当初は懸命に地域にあわせていこうとしていましたが、そのうち青森にはない花屋を作ろうと決心し、それからは自分のスタイルがぶれなければ大丈夫だと思えるようになりました。
何があっても継続が力になることを実感
⑬花卉業界についてご意見をお聞かせください
今、変革中の業界だと思います。
たとえば花の国日本協議会など、今までとは違った花卉業界に変えていこうとする波が始まっているので、それに乗っていきたいと思います。
⑭ご自身の花の仕事について、今後の展開をお聞かせください。
青森の店は自分がいなくてもスタッフで店を回していけるようなシステム作りをしっかりやっていきたいです。
東京にいる時間をもっととることができるようになれば、個人的に依頼されているディスプレイや花の仕事を再開したいと思っていますし、教室もさらに充実させたいと考えています。
⑮趣味や夢中になっていることはありますか?
趣味はゴルフと茶道です。
夢中になっていることは、まさに花屋経営の勉強です!
⑯座右の銘、または好きな言葉を教えてください。
「凡事徹底」
普段の平凡なことでも徹底してやっていると、いろんなチャンスを呼び込むことができるし対応することも可能になる、ということです。
⑰ご自身が実践している健康管理を教えてください。
健康食品やお酢、サプリ、ローヤルゼリーなど体にいいものを摂っています。
⑱ひと月で自分の時間はどのくらい確保できますか?自分のことだけに向き合える時間という意味ですが。
3~4時間くらいでしょうか。
⑲ご自身の経験から花の仕事をしている方へアドバイスをいただけますか?
継続は力なり、です。
経験が自信につながり、それが次のチャンスを呼びます。
そして、チャンスは継続してきたからこそ生かすことができると考えています。
⑳今後どのくらい利益を伸ばしていきたいですか?
売り上げベースで現状の倍くらい、2年後に実現したいです。
インタビューを終えて
お話を伺うというよりも話が弾んで、長時間おしゃべりを楽しませていただいたという感じのインタビューでした。
スタイルは違えど、同業者ということもあり「そうそう、わかるわかる」という部分が多くてお互いに反応しまくったり。
東京と青森という二つの拠点を持つ大変さは想像にかたくありませんが、模索しながらも徐々に自分のペースに育て上げているのはすばらしい!!と思いました。なかなかできることじゃないです。
これからの由貴美スタイル、ますます楽しみです~^^
店舗情報
Y’s Styleshop
〒030-0813
青森市松原3-15-28
tel/fax 017-718-3787
syop@ystyle.jp
10:00~18:00 定休日 日曜・祝日
本社:株式会社ワイズスタイル
〒153-0042
東京都目黒区青葉台3-7-17-301
03-3770-2337
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開催日は電話またはメールにてお問い合わせください。