2014/07/31
花の仕事の魅力とその反面
花の仕事の魅力って?
花を仕事にする人は、好きだからという理由が大きいのでは。好きの内容にもいろいろあると思います。ちょっとその魅力をのぞいてみましょう。
- 好きな花を仕事にできる。
まず、一番の魅力はこれに尽きると思います。好きなことを仕事にする。これくらい魅力的なことはないです。花そのものが好きという人も、花を使った表現の仕事がしたいという人も含まれます。
- 小資本で始められる
花を仕事にするためには売るための花を仕入れることができればOK。店舗を持つとしても小さなところから始めれば小資本で十分開業できます。今ならネット販売もいろんなやり方ができるので、もっとお金のリスクなく始められます。
- 季節感を感じることができる
市場で仕入れる花は、栽培されているものがほとんどなので厳密には季節のものとは言い難いですが、それでも季節の移り変わりやその時々に出回る花や枝物にはその都度わくわくします。
- 自分のセンスを花で表現することができる
色合わせやデザインなど、組み合わせ方は千差万別。作り手によって出来上がりの印象は同じ花材を使ったとしても、まったく違ってくるのが花の仕事の不思議で魅力的なところかも。
- お客さまと花を介してコミュニケーションをとることができる
接客が好きな人にとって店頭でのお客さまとの会話は本当に楽しいもの。花だけではなくいろんな話題のおしゃべりで、あの人とお話ししたいからあの店に行くというリピーターづくりも可能です。
- 在庫管理がラク
生花は字の通り生ものなので、短いサイクルで常にフレッシュなものと入れ替えます。なので、季節にもよりますがほとんど一定量の在庫になるため不良在庫を抱えることがありません。
- 資格がなくても大丈夫
花の仕事は資格は必要ありません。もちろん自分のスキルアップとして様々な資格取得や勉強をすることはありますが、開業のために必要となる資格はないので極端な話、やろうとおもえばあすからでも始められます。
では、その反面は?
どんな仕事もいい面とそうでない面があります。とらえ方次第で変わるとも言えますが、一般的な内容を上げてみます。
- ロスが多い
生花の場合、いつも新鮮な花を用意しておく必要があります。店舗の場合はお客さまが来られなくても店に売るための花を置いとかなくてはなりません。もし、何日もその花が売れなかった場合は残念ですが捨ててしまわねばなりません。
*ドライフラワーにしたり、プライベートなレッスン用にしたりと2次利用もできますが、あくまでも販売目的が前提です。
- 長時間労働
花 の仕入れは市場にもよりますが、だいたい午前7時ごろからセリが始まります。なので市場で競り落として仕入れる場合はセリが終わって自店に戻って水揚げを してというような流れとなります。営業時間にもよりますが、20時まで営業するとしたら、仕入れの日はトータル14時間ですね。長いと思えば長いし、その くらい平気といえば平気かもしれませんが。
- 季節や天候に左右される
生 花は生産地で前日に出荷されます。市場の規模にもよりますが全国の生産者からその時の花を集荷してくるので、そこの地域の天候や交通事情はとても大事に なってきます。たとえば、雨が降り続いている生産地ですと計画通りに花が育たなかったり、傷んでしまって出荷ができなくなったり。
また、夏の気温の高さは生花には厳しい条件となります。気温が25度以上になるとかなり生育が早くなるのですぐ咲いてすぐ終わることになってしまいます。商品としての仕入れサイクルを短くしないと、届いた時にはお花が枯れてしまっていたということにもなりかねません。
- 体が冷える
花の成長をなるべく抑えたいので温度管理は低めになっています。夏など気温が高い時は冷房などで低く保ち、冬は温度が上がらないよう暖房などはしません。なので自分なりの厚着テクが必要です。
店によってはキーパーといわれる冷蔵庫型ショーケースがあり、特に夏はその中で一定の温度管理をしていますがこちらもしっかり品質管理をしないと、ただ様子が変わっていないだけで実際は老化が進んでいるので注意です。
どちらもまだまだいろいろあげられますが、やはりなまものという特徴による魅力と大変さがありますね。
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花から始まる豊かな生活を目指します。