レモン農家の販売戦略~花販売の大きなヒントに~
先日読んだ広島県瀬戸田のレモン農家「citrusfarms たてみち屋」の菅秀和さんの話はとてもヒントがいっぱいでした。
検索すると結構この方の記事はあるようなので、ここでは花屋にとってどこがヒントになるのかをかいつまんで紹介したいと思います。
まず、
いいものを作る
「おいしさはサイエンス」ということで、基礎となる土づくりから徹底して行い、その結果糖度の高いレモンの栽培に成功。
花屋への応用→技術、感性を養うことで基礎作りをし、新鮮な花材で感動を生む商品を作る
レモン栽培8割以上
他のレモン農家はレモン以外の柑橘を栽培しているが、菅さんの農園では8割以上がレモン。
花屋への応用→あの店ならコレ!というブランディングの構築
売り先を決めてから作る
計画性なくできたものを販売するのではなく、販路を決めてからそれに応じた数量を栽培しているので、最初は販売先が3件しかなかった。いまでは300件以上に。
花屋への応用→顧客管理を徹底し、個人客とのつながりを増やしていく。
買ってくださいとは言わない
買ってくれとアピールするのではなく、ワークショップなどを通してレモンの良さを伝えることによってファンを徐々に増やしている。自ら「レモン伝道師」と名乗り、添え物だったレモンを高くても国産がいいと思われるよう、価値を伝えていった。
花屋への応用→食でいうと花屋はレストランみたいなもの。その店がどんな花にこだわり、お客さんに感動を伝えることができれば単価が高くても固定客がつく。
その他にもうなづけることが沢山ありましたが、とにかくこれからはますます規模ではないなというのが私にとって改めて納得するものでした。
二極化が進むとずいぶん前から言われてましたが、今やすでに二極化は確立していて、どちらの極にあろうと大きいならメガ、小さいなら個、を徹底したところが成功していて、今回のレモンの話も一番根底にはそれがある。
小さく個としてやっているから販路が安定するまで収入が低くても固定費が少なくて済むから我慢ができます。
無理に買ってもらうことをしなくても待てるのなら待って、自分の主導と判断でやって行くのが自営の醍醐味でもあります。
花屋の世界もこれからどんどん異業種参入が増えていくのはもう変えられない。
しかもその異業種はメガです。
今までの花屋とはどう考えても規模も資本も集客数もまったく別次元のものになっていくことでしょう。
だからこそ、花屋は個としての成功を目指すべき。
個の成功とは規模や売り上げではなく主観です。
悪く言えば自己満足、よく言えば幸せの追求。
あなたにとっての幸せってなんですか?
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