植物仲間インタビュー企画~花心鈴(カシス)佐藤実花さん~
「植物仲間インタビュー企画」は、植物をキーワードにさまざまな活動をされている方々に、20の質問を通してご自身の経験をお話いただくという内容です。
詳しくはこちら→「about植物仲間インタビュー企画」
今回インタビューをさせていただいた方は、福島市で花屋をされている「花心鈴カシス」の佐藤実花さんです。
店のスタイルを変えてさらに成長を
実花さんと知り合ったのはかれこれ14年ほど前。私が最初の本を出したとき読んでくれてわざわざ国分寺の店までいらしてくれたことが始まりです。
10年以上店をやっていると、仕事だけではなく生活面での変化もあります。
特に女性は家庭のことや健康のこと、家族のことなどなど仕事だけやっていればいいというものではないのが現実。
実花さんもそんな悩みを抱えながら店舗を運営していましたが、2年前にもっと今の自分に合ったやり方で続けていこうと決心し、店舗の規模を縮小しました。
はじめは縮小したことに対する比較心に葛藤を感じていましたが、1年たったころにはその悩みはなくなっていました。
店を続けることは大切だけどそこにはたくさんの乗り越えるべきハードルがあります。実花さんが今、前の店と今の店を比べることなく自信を持てるようになってきたのにはきっと理由があるはず。
今回のインタビューの中にそのヒントが見つかることと思います。
花が好きで始めた花屋さん
①花の仕事を始めたきっかけは?
小さい時から身近に花がありました。両親も祖母も花が大好きで自然と将来は花屋さんになりたいとずっと思っていました。
②前職は何をなさっていましたか?
生花店勤務、および、その他販売業
③店舗(会社)の名前の由来は?
花心鈴とは「花で心の鈴を鳴らしたい」と思ってつけました。
④開業資金はいくらぐらいでしたか?
400万円(最初の店舗)
⑤開業資金はどうやって調達しましたか?
自己資金+家族から借り入れ
⑥店舗(会社)の設立年は?
最初の店が2000年~2013年・今の店が2014年~
⑦さしつかえなければ、何歳で開業したか教えてください
32歳です。
⑧スタッフの数は?
最初の店は1~3人。今の店は基本的にゼロです。繁忙期に助っ人はあります。
花心鈴 店内
⑨お店(会社)のウリ、特徴は?
どんな方にも遠慮なく気軽に何でも尋ねてもらえる安心感のある店です。お客さまとはほとんどの方と長いお付き合いで信頼関係を築いています。商品的には、生花のみならずプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーでアレンジもしています。
真っ暗になっても乗り越えられたのは周りの人のおかげ
⑩今まででいちばん心に残っていることは?
やはり最初の店をいったんやめたことです。そのあと気持ちが真っ暗になってものすごく苦しかったのですが、店を再開してから前以上に支えてくれるお客様のありがたみがすごくわかるようになりました。
あと、震災のあと流通が止まって宮城県で花が買えなくなったとき、わざわざ福島のうちの店で花を買って仙台のおばあさんに持って行ったお孫さんがいたことが心に焼き付いています。その時に花の力ってすごいんだと再認識しました。
⑪挫折はありましたか?(あればどんなこと?)
店舗のスタイルを変えるとき苦しかったりストレスだったりはありましたが、挫折というのはありませんでした。
⑫どう乗り越えましたか?
親しい友人や前からのお客様など、周りの人たちに支えてもらって助けられました。
乗り越えるコツは変化を怖がらないこと
花心鈴 作品
⑬花卉業界についてご意見をお聞かせください
福島の市場に言えることかもしれませんが、花の種類が以前よりも少なくなっているのでもう少し品種を充実してほしいなと思います。
⑭ご自身の花の仕事について、今後の展開をお聞かせください。
人の声に耳を傾けて、もっと外に出て活動していきたいです。介護施設や老人ホームなどでも活動していけるよう、こつこつとまめに足を運んでいます。
⑮趣味や夢中になっていることはありますか?
愛犬の13歳になるベリーと過ごすこと。あと、ミントティーにはまっています。
⑯座右の銘、または好きな言葉を教えてください。
「切磋琢磨」
現状に満足しつつ、かといって停滞することなく自分を磨いていきたいです。
⑰ご自身が実践している健康管理を教えてください。
肩までずっとつかって長風呂すること。ルチン(そば茶)を飲んだりサプリを飲んだりしています。
⑱ひと月で自分の時間はどのくらい確保できますか?自分のことだけに向き合える時間という意味ですが。
20~30時間くらい。マッサージに行ったり友達と本音トークを楽しんだりしています。
⑲ご自身の経験から花の仕事をしている方へアドバイスをいただけますか?
細く長く続けることがいいように思います。最初の店の時には一度にたくさん詰め込んで、あれもこれも状態でやってしまったので結果的に自分を追いつめてしまうことになりました。
花屋は自分ですべてやらなくてはならないことが多い職業なので、何でも自分で抱えてしまわず、無理せず人の力を借りてでもとにかく続けていくことが大切だと思っています。
⑳今後どのくらい利益または売り上げを伸ばしていきたいですか?
1年後に20%くらい売り上げを伸ばしたいです。
インタビューを終えて
実花さんとはずいぶん前から知り合っていますが、今がいちばんリラックスして花の仕事に向き合っているような気がしました。
長く仕事を続けるっていうのは、それに付随する生活に起こる様々なことを乗り越えることでもある、ということを実花さんと話していて強く感じました。
うまくいくことのほうが少ないとはわかっていても、いざ、自分に問題が降りかかったときに落ち込んであきらめてしまうのか、心が折れてやめてしまうのか、それともできることを見つけて続けていくのか。
すべては自分の気持ち次第でそのあとの道筋が決まっていくんだなと。
とてもいい勉強をさせていただきました。
感謝^^
*今の店をオープンした年に遊びにうかがった時の記事も併せてどうぞ♪
今回の記事にない内容も載っています。
「花心鈴カシス*佐藤実花さん」
店舗情報
「花心鈴/kasiss」カシス
〒960-8131
福島市北五老内町8-10 やよいダンスビル1F
024-534-5950
090-2364-8208
flower.k0321@docomo.ne.jp
ブログ「花*花kasiss」
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花から始まる豊かな生活を目指します
インタビューありがとうございました。感謝です! 久美子さんと話をしていると、こうでないと!という枠が、なくなっていきます。私なりでいいんだ。と、前向きに!お花の好みも色々ですし、私のセンスがいいと思ってくれる方々を大事に長くお付き合いしたいと思います。お花は生活になくてはならない存在。この3月しみじみ感じました。私の暗いトンネルの体験など通じてお花も交えて何かお手伝いできることを模索中です!
こちらこそありがとうございました。
いろんな悩みや出来事を真剣に受け止めながらのこの数年間のお話、私も勇気づけられました。
これからもスタイルは変わっても花の仕事を続けていけるよう、お互いに頑張って参りましょうね~~~♪