2017/01/040 Shares

タネをまくと芽が出ます~当たり前のことに感動しちゃう本~

20150921捨てるなうまい種01

子供のころ、スイカの種をペッペッと庭にはきだして
そのままにしといたらいつの間にか翌年小さなスイカが。。

なんて経験ある方いらっしゃるのでは。
あの、小さくて縞模様のぼやけた、なんとも味の薄そうなスイカ。
でも、見つけたときは結構衝撃でした。

そうか、、
種なんだから芽が出て当たり前なんだ。。
なんていう、ホントに当たり前のこと。

で、この本。

「捨てるな、うまいタネNEO」WAVE文庫
藤田 雅矢著

実は、10年ほど前にこの本の元の本を買って読みました。
↓こちらです。

20150921捨てるなうまい種02

「捨てるな、うまいタネ」WAVE出版
藤田 雅矢著

著者の藤田雅矢さんは、京都大学農学部卒、農学博士。
この肩書きだけだとなんだかもしかしてむつかしそうな本?て感じですが、
もうひとつの顔がSFファンタジー作家。
なので、文章も親しみやすくすらっと読めてしまいます。

イチゴのカバーのほうは、レモンのカバーの前の本を改訂して
さらに充実させています。

読んでいると無性に種をまきたくなる。
野菜や果物、買ってきたりいただいたりして食べるわけですが
すべてにタネがあるのだから土にちょこんとおいて、
少し上から土をかけて水やりをすればいいだけなんだから。

と思いつつ、いや、これやり始めたらうちの中がとんでもないことに、、
うち、ネコいるしな、、土掘られちゃうよな~、、
なんてこと考えてると実行はちょっとできないんですが。。

でも、この本読んでいるとやっぱりひとつくらい育ててみようかな~
なんて思っちゃうくらい、タネが発芽して小さな緑になる感動が
伝わってきます。

え?それも??植えたの?で、芽が出たの??
っていうのがキウィ。それとイチゴ。

だって、あれ、タ食べちゃうじゃないですか。
いわれて、そっか、あれタネだから芽が出るのか~なんておもったけど。

その極小のたねまでもピンセットで取り出して植えちゃう。
そして芽を出して育てちゃう。
すごっ!

こんな実践内容がいろんな植物で案内されてるんです。
しかし、さらに興味深いのが植物と人間、経済との関係の説明。
ここら辺はさすがに某研究機関に所属している農業博士。

いくら優良な野菜や果物の種をまいても、けっして同じように
優秀な作物が実らないように遺伝子操作されているという話とか。

そして、それが国家間の経済に深くかかわっているということとか。

知らず知らずのうちに、ほぉ~、なんだか当たり前でさりげないものなのに
実はいろんな仕組みや思惑や法律などがかかわってきてるんだな。。
と、なんだか勉強もできたような気になってしまう。

日常の当たり前の、決して珍しいことでない野菜や果物のタネ。

食べ物として接するといらないもので、捨てておしまいのものですが
そこから一歩踏み出せば、今まで知らなかったことやびっくりすること、
あ、小さいのに生命力すごいんだ~なんていう感動とか、
いろいろ。

藤田雅矢さんは、絵本も書いている作家さんですので
ホントに読みやすくて、そっかタネは生きているんだってこと、
気づかせてくれますよ~^^

おススメです♪

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